バッテリーに続いて、あさのあつこさんのスポーツ青春小説を読んでみました。
なんとなくですが、才能のある少年とそのまわりということでは、スポーツのジャンルこそ違っているものの、同じようなテーマを扱っていることになるのかなと思います。
だからなのかもしれませんが、「バッテリー」と「ランナー」と主人公の少年がかぶっているような印象が強かったです。
ずっしりと重く、暗いものが垂れ込めているような感じがして、よりリアルなのかもしれませんが爽快感があるとは言いにくいように思いました。
思春期の持つ危うさや強さ、弱さがしっかりと表現されているのですが、残念なことにそれらに心動かされる時期は過ぎてしまったのかもしれません。
主人公の持つ弱さと強さ、彼の母親の持つ弱さと強さ、そして妹の持つ弱さと強さ。もちろん、脇を固める登場人物にも弱さと強さがあり、それがなんともずしりとのしかかってくるかのような印象なのです。
相性もあるのでしょうが、あさのあつこさんの小説では少年が主人公の話しか読んだことがなかったので、今度は大人向けの大人が主人公の話を読んでみたいように思います。