わくらば日記の続編です。昭和30年代のゆったりとした空気の中で、ちょっと不思議な力をもった姉さまと妹のワッコちゃんが出会った不思議な話を集めたような小説です。
今回は、吹雪さんという姉さまと同じような力を持ちながらも、真逆な生き方をしている人物がでてきます。1冊の中で2回の出演なので、もしかしたら続編が出たらそちらでも出てくるのかもしれません。また、まったく作中に名前だけしか登場しない父さまが「オカルト専門」らしいということも、今作でちらりと明かされました。多分、続編も出ると思うのですが、いずれは登場するのでしょうか。
作中人物は1話に1年ずつ年をとっているようです。姉さまがなくなった年齢も前著で明らかにされていますので、その日に向かって、1話1話進んでいるようでちょっと寂しいような、物悲しいような気分になります。
また、姉さまが逝ってしまうということを、ことあるごとに描写されるので、忘れたくても忘れさせてくれません。
ワッコちゃんの語りという形式でストーリーが進むので、メインストーリーのその後がちらりと最後に出てくれたりするのがほっとします。