実は前作もちゃんと読んでいます。
スポーツ物が割と好きなので、ずいぶん前に買っていたんですが、未読でした。
続編のこの本が出たので、合わせて読んだんですが、失礼ながら思っていたよりずっと面白くて、もっと早くに読めば良かったと後悔しました。
主人公の遼介とその仲間たちのサッカーを通じての友情と成長の物語と一口で言ってしまえるのですが、子供なりの挫折ややるせなさとかがしっかり表現されていて、とても興趣をそそられます。
多分、主人公の遼介の位置づけが好きなパターンだったので、余計に面白く読めたような気がします。いわゆるエースで天才な主人公より、全体を俯瞰しているような縁の下の力持ち的な人物の方により惹かれます。
性格的にも、アグレッシブなところもありはしますが、どちらかというと冷静さの方が勝っているのかなというところも好きです。やっぱり、本当にスポーツで大成するためには、冷静さがなくちゃならないように思うんですが、スポーツをされる方の意見はどうなんでしょうか。熱さと冷静さ相反するけど、両方必要で、両方持っていると思うんですよ遼介は。まだ、全然注目されてないに近いし、せっかくのランクアップのチャンスもあまり活かせなくて、もどかしいところはあるんですが、彼には彼のペースでゆっくりと着実に成長してもらいたいなぁと思います。
そして、仲間である星川、オッサ、和樹との結びつきもかなり面白いです。第1巻にあたる「
サッカーボーイズ 再会のグラウンド (角川文庫)」では、キャプテンを失い、ポジションチェンジという挫折を味わった遼介、2巻目ではJリーグの下部クラブに入りながら、故障で登録を抹消されてしまった星川、サッカーを止めてしまったオッサに、家庭の事情でサッカーから離れてしまった和樹。13歳の彼らを取り巻く状況は決して平たんなものではないけれど、なんだか遼介は2巻以降はまったくぶれていないような印象があり、それが頼もしくも楽しみでもあります。
多分、彼らのサッカーは遼介を中心にさらなる広がりを見せてくれるのでしょう。
文庫化待ちきれないので、買っちゃおうかと思っています。