畠中恵さんの時代物。でも、しゃばけ系じゃないよな作品でした。
しゃばけじゃないのに、主人公の話し方がしゃばけの若旦那と同じだったので、ちょっと違和感がありました。落語でもそんな風だし、江戸の大店の若旦那というのは、ああいった言葉遣いだったのかもしれません。
話し方のおかげで、しゃばけの若旦那と混同しがちでしたが、こちらの若旦那は遊び人で活動的です。友達も個性的で、友人たちを主人公にした話もおもしろそうな感じがするほどです。
16才まで将来有望だった若旦那が、いきなり方向転換して遊び人になってしまい、周りの人物をやきもきさせているというのが主人公。この主人公のいきなりの変化と言うのが、すぐわかってしまうところが惜しいような気もします。もっとも、ちっとも隠しているわけではなかったので、わかってしまっても構わなかったのでしょう。むしろ、その後の人々の気持ちや行動の機微が読み込めるからよかったのかもしれません。
やっぱり、畠中恵さんの作品は好きだなぁと思わせられました。
あと、「こころげそう」「みぃつけた」「うそうそ」「ちんぷんかん」「ゆめつげ」を読んだら制覇かな。